会長あいさつ
日本ビジネスインテリジェンス協会の誕生は、1989年に私が米国「競争情報専門家協会」SCIP(Society of Competitive Intelligence Professionals)の情報研究会に、スピーカーとして呼ばれたことに端を発しています。
1992年「日本競争情報専門家協会(SCIP)」を設立し翌93年には「日本ビジネスインテリジェンス協会(BIS)」に名前と研究方向を調整しました。
調整には2つ理由があります。1つ目は日本で「競争会社の情報を収集する」ことに関し、企業側もマスメディアもあまり良い感触をもってなく、協力が得られないことがわかったからです。また、私は「競争情報」という言葉には当初から懐疑的でした。大事なのは「あくまでも自分の会社の経営戦略をしっかり確立することで、その上で、競争相手の情報を参考にすればよい」と考えていたからです。
日本では中・長期を見すえるインテリジェンスが不足しています。インテリジェンスが生きるのは、戦術レベルではなく、戦略レベルです。戦術が戦略に至らない最も大きな原因は、日本では情報教育が不足しているためと思われます。
今後も、さらに多くのやる気のある若い有識者にBISに参加してほしいと願っています。
---「世界的に“市民権”を得た日本BIS協会」・中川十郎 より抜粋